始まりは「きのどくな」・・・・

こんにちは。能登美新橋店です。
方言って良いですよね?・・・・いきなりですいません。でもでも本当にそう思うんです。当店、能登の海鮮や石川県をウリに営業してきましたが、
初めてご来店して頂くお客様は特に気が張ります。別に二回目以降のお客様が適当で良いと云う訳では一ミリもありません。
どの様に接客して、どの様にお料理をおススメして、どの様にしたらもう一回ご来店して頂けるか?その繰り返ししかないです。
その大事な最初の会話で、「私は石川県生まれだよ」と、もしお客様に云われたら、
「あっらぁ~」から始まり、急に昔からの知人の様に温かい感じがします。
その感情を増幅さるのが「方言」だと個人的に思います。ただ、若い頃はこの大都会で「方言」を話す事が正直恥ずかしかったです。でも今は大切な文化の一つなんだと云う事を商売を通じて学んだ様に思います。
いつもにも増して長い前置きになりましたが、今日はその「方言」から生まれた逸品をご紹介したいと思います。
能登に限らず、田舎は自家菜園される方が多いと思うのですが、能登の方は作った野菜等を自家用の他、親戚や知り合いに配ったりしてくれます。
10年半前のある日、当店の店長のお母様の所へ「まんで採れたさかい、ちょっこお裾分けに持ってきたわぁ」(沢山収穫出来たので、少しお分けします)と、親戚の方が持って来てくれました。「あっらぁ~きのどくな、こんな沢山もろてどうすっこっちゃいね」(こんなに沢山頂いて申し訳ないありがとうございます)聞いてないですが、こんな会話があったはずです。頂いた物は大きい段ボール箱一杯の里芋でした。一人暮らしのお母様には多過ぎる量で、「もし良かったら使って頂けますか?」と送ってきてくださいました。
その大量の里芋を見て、当店の料理長がその日のおススメに作ってくれたのが、魚以外の店長一押しメニュー「里芋の旨揚げ」でございます。
カリッとした食感の後に優しいお芋の風味が沁みます。是非熱々のうちに召し上がって頂きたいです。
因みに「きのどくな」と云う方言は「ありがとうございます」という意味です。
店長のお母様の「きのどくな」から始まった味は、10年半経った今も当店の大ヒットメニューでございます。メニュー一品一品に逸話がありますので、ネタが尽きる事がないなぁ~。
こんな泥臭い能登美各店は、皆様のご来店いつも心よりお待ちしております。