こんにちは。能登美です。
昨日に引き続き老い耄れがアップしたいと思いますので、皆様宜しくお願い致します。
再開した本店で毎日楽しく営業していた中で、クリスマスの夜あるお客様達がご来店されました。
「予約してないんですけど、4名いけますか?」と。
ただ、ぶりしゃぶシーズン真っ只中で有難い事に本店も別館も満席でした。パット見ると高校ぐらいの娘様と
3歳ぐらいの男の子とそのご両親のようでした。せっかくご家族でご来店頂いたのに断るのは申し訳なさすぎます。
14年前オープンしたばかりの頃は毎日毎日暇で、お客様をずっと待っていた事を思うと、何とか入って頂きたい。
そう想いお客様に「実は使っていない2階の席があるのですが、自分一人しかいない為、呼んでも来ない、お酒も遅い等色々ご不満が出る可能性がありまして・・・・」と話すと、
お父様が「別に良いよね!」とご家族に話され席に着く事になりました。
僕の勘違いかもしれませんが、その時娘様は少し暗い表情に見えました。
そして、魔法を使えない僕はやはり色々遅いのです。14年間能登美をやってきた自分にとっては、
この遅さはあり得ないのです。でもそのご家族は嫌な顔一つせずに微笑んでくれます。
唯一の救いはお料理は素晴らしいのです。なのでご家族は食べられる度に「めちゃくちゃ美味しい!!」
「実は能登に旅行で行った事があるんですが、確かにご飯美味しかったけど、その時よりめちゃくちゃ美味しい!!もう能登まで行かなくても良いね!!」
と最高の賛辞 (ToT) 僕もぶりしゃぶを一人一人に心を込めてしゃぶしゃぶして配っていきます。
その時の娘様の表情は来店時と違い、太陽の様でした。小さい男の子も喜んで食べてくれました。
そして僕が一階に降り他の接客をしている際、お母様が外に出て行かれました。直ぐに戻られたので気にもとめなかったのですが・・・・
閉店近くになってご家族皆で一階に降りて来られ、お父様が「本当に美味しかった。ご馳走様でした!お会計お願いします」と仰られました。
「色々本当にすみませんでした。」と話す僕にお父様が「まだチョット早いけど、上からでホント申し訳ないけど・・・」
と僕にポチ袋を差し出してこられました。
!!!!!ッ さっきお母様わざわざこの袋を買いに出て行かれたんだ・・・・
「ダメです!!ダメです!!また今度来てくださいませ!!」
と僕は言いましたが、「上からで申し訳ないけど、ホントありがとうございました。」と。
その横に居た娘様は、受け取らない僕に「本当に!!本当に!!」とずっと言ってくださり、
えっ!?だってそのお年頃なら、そんなんあげるんだったら私に頂戴よ!!じゃあ無いんですか!?
なんでそこまで言ってくれるの?????(;Д;)(;Д;)(;Д;)(;Д;)(;Д;)
「すみませんこんなオッサンに、多分人生最後のお年玉だと思います。ありがとうございます。」
と受け取るとお二人は満面の笑みで「またすぐ来るね!!」と。
僕は頂いたお年玉を胸に持ってわざとお客様に見えるようにして、角を曲がって見えなくなるまでお見送りさせて頂きました。
その後裏返してみると
泣けるってコレは・・・・(;Д;)(;Д;)(;Д;)(;Д;)(;Д;)
ちゃんとした接客出来なかったのに・・・・お飲み物も遅かったのに・・・・
この商売選んで本当に良かったと改めて思えた日でした。
如何でしたでしょうか?久しぶり過ぎてちょっとやっつけ感あって申し訳ございませんでした、それではそろそろ失礼させて頂こうと思います。
またお会いする日まで・・・・ご視聴ありがとうございました。